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発達障害との関連は?
広汎性発達障害や注意欠陥多動性障害(ADHD)等では睡眠障害を有することが多いです。学童期になって、昼夜逆転などの主訴で外来を受診し、広汎性発達障害の診断となることもあります。
閉塞性睡眠時無呼吸症候群
閉塞性睡眠時無呼吸症候群は小児の2%が罹患するといわれています。
ナルコレプシー
中枢性過眠症であり、オレキシン神経系の異常が原因の疾患です。
発症年齢は10代半ばがピーク。しかし、5歳以下の発症も稀ではありません。
小児の睡眠障害の治療
まずは睡眠衛生の確認が重要です。
具体的には下記があります。
- ベッドで過剰な時間を過ごす
- 日々の就寝、覚醒時刻がばらつく
- 頻回に居眠りする
眠剤はベンゾジアゼピン系、非ベンゾジアゼピン系、メラトニン受容体作動系がありますが、ベンゾジアゼピン系は第一選択とはなりません。
練習問題
小児の睡眠障害に関して、誤っているものを1つ選べ。
a. 発達障害との合併はしばしばみられる。
b. 睡眠衛生の確認は不要である。
c. 閉塞性睡眠時無呼吸症候群は約2%を占める。
d. ナルコレプシーは5歳未満でも発症する。
e. 治療の第一選択はベンゾジアゼピンである。
答え:e
参考文献
- 谷池雅子. 小児科臨床ピクシス14 睡眠関連病態. 中山書店, 2010, 215p
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