目次
脾腫を起こす原因
脾腫を起こす病態として、下記の3つが挙げられます。
- increased splenic function
- infiltration
- congestion
①increased splenic function
感染症・・・EBV、ネコひっかき病など
溶血性貧血・・・遺伝性球状赤血球症など
自己免疫疾患・・・SLE、サルコイドーシスなど
②infiltration
白血病/リンパ腫・・・急性白血病など
先天代謝異常症・・・ゴーシェ病など
③congestion
門脈圧元進症・・・肝硬変など
心不全などのうっ血
練習問題
脾腫をきたさないものはどれか。
a. ゴーシェ病
b. 急性白血病
c. 伝染性単核球症
d. 遺伝性球状赤血球症
e. 再生不良性貧血
答え:e
ゴーシェ病→代謝異常。グルコセレブロシドが脾臓に蓄積することで脾腫をきたす。
急性白血病→髄外造血。
伝染性単核球症→感染症。稀に脾破裂をきたす。
遺伝性球状赤血球症→溶血性貧血。
再生不良性貧血→脾腫をきたさない。造血能が低下しているため、髄外造血がおこらない。
参考文献
- 堀越泰雄. 脾腫. 小児科診療. 2021, 84, suppl, 292-295.
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